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カウンセラーのえこひいきレビュー014

2007/09/06 14:33

皆さん、こんにちは。
銀座メディカルサロンのカウンセラー、二子 渉です。


 カウンセラーのえこひいきレビューです。

<本日のお薦めレビュー>

  「シベリウス 交響曲全集」 オスモ・ヴァンスカ指揮、ラハティ交響楽団
 
 フィンランドの作曲家で19世紀の最後から20世紀の初頭にかけて活躍したシベリウスという人がいます。この人は7曲の交響曲を書いているのですが、第1番とか第2番も高く評価されています。ベートーヴェンでさえ、本領発揮となるのは交響曲第3番「英雄」からで、1番、2番は習作的な扱いを受けていることを考えると、シベリウスの天才っぷりが分かるかと思います。
 
 ヨーロッパのクラシック音楽はおおまかにいうと、ドイツ・オーストリアを中心に、イタリアやフランスなどの作曲家が加わって発展してきたという感じで、北欧はその意味では音楽的には辺境なのでした。シベリウスはベルリンやウィーンに音楽を学ぶために留学し、ドイツ・オーストリア的な音楽をはじめのうちは書いていました。それが交響曲で言うと、第1番と第2番に当ります。
 
 しかしその後、よりフィンランドの風土や文化に根ざした音楽を書くようになっていきます。初期の作品からその片鱗は見えますが、交響曲第3番以降は、はっきりと北欧の自然の風景が音楽の中に表れてきます。どこまでも済んだ冷たい空気であったり、雪解けの水が川となってながれていたり、地吹雪だったり、雪原の静寂だったり、雄大な山岳風景が目に浮かぶような音楽です。冬や自然の美しさに敏感な日本人とは、なかなか相性がいいようで、シベリウスが人気があるのは北欧、イギリス、日本と聞いたことがあります。
 
 ラハティはフィンランドの地方都市で、その楽団は全く無名だったのですが、ヴァンスカが指揮者に就任してから地道にシベリウスの演奏に磨きをかけました。(ほんとうに地道に基礎練習なども行うようです。)その結果、近年ではシベリウスの演奏では恐らくウィーンフィルやベルリンフィルをしのぐ、世界No.1にまでなったのではないかと思います(ちょっとえこひいきかもしれません)。シベリウスの複雑な譜面を、それはそれは丁寧に演奏している、その誠意が胸に突き刺さってくるほどです。昨年の来日のときには僕も聴きにいって、一生ものの音楽体験をさせてもらいました。
 


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