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カウンセラーのえこひいきレビュー017
皆さん、こんにちは。
銀座メディカルサロンのカウンセラー、二子です。
カウンセラーのえこひいきレビュー、前回に引き続き、風の谷のナウシカ(原作)です。以下、ネタバレがあります。未読の方はご注意下さい。
<本日のお薦めレビュー>
「風の谷のナウシカ」(マンガ 全7巻) 宮崎駿
その3(過去のレビュー(その1、その2)
前回は個人的に気に入っているシーンとして第6巻のシーンを取り上げました。今回はこれまた個人的に気に入っている、というかとても衝撃を受けた、この物語の最後の場面について書いてみようと思います。
このお話の初めの方では、ナウシカという人はなんというか、とてもいい子ちゃんです。そしてそれを元にした映画でも同様で、基本的に慈愛に満ちた存在、生命を慈しみ育てる存在であって、破壊からはもっとも遠い存在。でも、第6巻で死にかけて帰ってくるというプロセスを経て彼女は「破壊」「殺すこと」のような力を使うようになります。
僕が想像するに、大海嘯 ~腐海があふれかえる、すさまじい破壊~の真実は、怒り狂った王蟲の暴走ではなく、粘菌への慈愛から来ているのだ、ということをナウシカは理解した。深い愛情や生命への尊敬に支えられた破壊というものがあると納得したのではないかなと思います。
ナウシカにとってはそれは、これまでの生き方を根本から揺るがすようなことだった。文字通り、古いナウシカが死ぬような体験だった。だから第6巻で生死の境までいってしまうことになったのではないでしょうか。
最終的にナウシカは、来るべき未来への希望として作られた土鬼の「墓所」を、巨神兵の圧倒的な力を使って破壊します。「墓所」は、地球上の生命を理想的なものにするよう、かつての人間が設計したものでしたが、ナウシカは人の手によって生き方を決められることから、地球上の生命を解放したことになります。
それは確実に生き残る方法を放棄するという危険な賭けでもありました。でも、生命がそれ自体の力で生きている、ということを深く信頼し尊敬した結果だった。かくして青き衣の者は、本当の意味で「失われた大地との絆」を回復したのだと思います。今回レビューを書いてみて、いや~すごい物語だなあと改めて思いました(笑)。
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