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カウンセラーのえこひいきレビュー023
皆さん、こんにちは。
銀座メディカルサロンのカウンセラー、二子です。
カウンセラーのえこひいきレビュー、前回の続きです。
<本日のお薦めレビュー>
ワーグナー「序曲、前奏曲&名場面集」
ダニエル・バレンボイム指揮
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団、ベルリン国立歌劇場管弦楽団、シカゴ交響楽団
前回に続いて、バレンボイムのワーグナーです。えこひいきレビューであり、かつ、なんというか書きたい雑談も書いてしまいます。
バレンボイムはアルゼンチン出身のユダヤ人で、今はイスラエル国籍です。ワーグナーのオペラはゲルマン神話などを題材にしておりヒトラーが好んで聞いていたこともあって、ユダヤ人にとってはホロコーストの記憶と結びついた不吉な音楽になっています。
そうした状況でバレンボイムは、音楽と政治は別のものであることを強調しつつ、音楽を通して結果的に平和活動をしているような指揮者です。イスラエルではじめてワーグナーの演奏を行ったのですが、それは演奏会のアンコールとしてでした。それも唐突に暴力的に始めたのではなく、「今からワーグナーを演奏しようと思うのだけれど、異議のある方はここに来てちょっと話し合いませんか」と呼びかけ何十分にも渡って聴衆と対話し、合意が得られたために演奏して拍手喝さいを浴びました。
後日、コンサートを聞いたわけでもない人々から相当な非難の声が上がりましたが、ほんとうはこうした対話をじっくり持つことこそが重要なのではないでしょうか。また、彼はイスラエル、パレスチナの双方から演奏家を集めてオーケストラを組織し、パレスチナ自治区ラマラやヨーロッパでコンサートを行ったりもしています。
そんなバレンボイムは、現代最高のワーグナー指揮者として知られるようになっています。このディスクはそのようなわけでとても意義深い背景を持っているわけです。
とはいっても、音楽は音楽なのであって、政治的な意義とは別問題です。これは純粋にワーグナーの複雑な味わいが最高の演奏を通して伝わってくるディスクなのでした。特に2枚目は曲目も素晴らしいです。トリスタンの第3幕への前奏曲など、収録されているCDは多くないのですが、ベルリンフィルの素晴らしい響きを聴くことができますし、パルジファルもスケールが大きく、かつ崇高な響きになっています。
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