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カウンセラーのえこひいきレビュー026

2007/12/06 16:21

皆さん、こんにちは。
銀座メディカルサロンのカウンセラー、二子です。

 カウンセラーのえこひいきレビューです。

<本日のお薦めレビュー>

「昏睡状態の人と対話する
 ―プロセス指向心理学の新たな試み」(NHKブックス)
 アーノルド ミンデル著
 その3

 筆者の専門分野のひとつ、プロセス指向心理学の応用に、昏睡状態の人とのコミュニケーション支援技術「コーマワーク」というものがあります。現在コーマワークについて日本語で読める唯一の単行本のご紹介、第3回です。第2回はこちら
 
 今回は本の内容からは離れて、少しだけ僕自身の経験を書いてみます。僕が関わっている方の中には、意識障害のご家族を持つ方に少しでもコーマワークの情報が伝わればとの願いで、コーマワークの実際について匿名でわかちあうことを了承して下さっているご家族があります。
 
 その方はとある事情で視床下部を損傷し、それだけでは説明しがたい形で応答不能な状態に陥りました。遷延性意識障害です。僕が連絡を受けた当初、家族も医療スタッフも、まったくコミュニケーションが取れない状況で、主治医の先生からは「これから先、ずっとこのままコミュニケーションは取れないでしょう」と言われていました。とはいえ良心的な病院で、ご家族の説明を分かって下さってコーマワークを導入することになったのでした。
 
 そこで前回書いたような、あるいはこの本の中で紹介されているような方法を適用しながら月に数回のペースで関わりました。じっと動かず眠っているわけではなくて、まぶたや指の動きはあったのでそれを手がかりにワークを進めました。数ヶ月間は、はっきりとした進展がないまま過ぎました。
 
   さて眼球の動きや、まぶたの開閉についてのフィードバックを行って数ヶ月経った時、僕が関わっているまさにその時ではないのですが、ご家族の方が、「目をぎゅっとつぶって」と言うと目をつぶれるようになっていることを発見しました。
 そのうち指も力を入れられるようになり、指の動きかまぶたの動きを使ってコミュニケーションが取れるようになってきました。「今僕の姿が見えていたら目をぎゅっとつぶって下さい」「念のため、見えていなかったらぎゅっとつぶってください」なんてことができるようになりました。比較的応答がハッキリしているときもあれば、そうでもないときもあったりします。その後も、その方の見た目上の変化をフィードバックしたり、内的体験をじっくり意識することをサポートするといったことをしつづけました。
 
 (つづく)
 


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